室井佑月はダメになったのか

残念だが、仁藤夢乃氏とのゴタゴタ以降、この人のジェンダーについての発言には見るべきものがほぼない。「ツイフェミ」「カルトフェミ」「ラディフェミ」と曖昧模糊とした括りで藁人形論法を繰り返すばかり。


安保法制の頃からだろうか、メディアで真っ当な政権批判を臆せずする姿に注目が集まった。

取り立てて知識や理論が優れているとは思わない。むしろ「だって変じゃん」という、いい意味で平凡な良心から出る言葉の鮮やかさが、日本の政情を憂う人達の心を明るくしてくれた。

彼女のような直観頼りの良識は人の共感を得やすい反面、差別構造に融和的であったり、自己欺瞞に陥りやすい危険を孕む。それが悪い方に出た。もう後戻りできないのではあるまいか。